2010年 03月 22日
鑑賞日:10.03.22 鑑賞場所:シネプレックス幕張 彼らは、数え切れない命を救う。 たった一つの命を懸けて―。 <ストーリー> (cinemacafe.netより引用) 2004年、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍の危険物処理班は、仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたそのとき、突如爆弾が爆発した。罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる――。 <感想> この作品がアカデミー賞を受賞しなければ観ることは無かった。 が、しかし、多くの人に観てもらうためにオスカーを贈ったとしたら、そんなことを考えさせられた映画だった。 戦争映画でも扱われることが少なかった爆発物処理を専門とする兵士。 処理を誤ると爆死する危険と隣り合う任務だ。 イラクで戦死した米兵の半分以上が爆弾によるもので、爆弾処理の技術兵がもっと高い率で亡くなっているそうだ。 こんな過酷で危険な場所に送り込まれた兵士の精神状態は尋常ではなかろう。 「命知らず」な行動で爆弾処理をクールにこなす主人公に、多少疑問を思って観ていたが、彼の目の前で次々と死んでいく人を目にすると、逆に危険ということに免疫というか鈍感になってしまうのではないかと感じた。 イラクやアフガニスタンで繰り広げられている終わり無き戦い。 第二次世界大戦のような大規模な戦闘は少なくなった代わりに、テロ攻撃、特に自爆テロが頻発している。 どこに敵がいるかわからないまま、突然の爆発で多くの命が失われる。 この戦いを終わらせることが難しい中、平和すぎる国に住んでいる日本人にも考えさせられる作品だ。 この映画が女性監督によるものなど、全く感じさせないハードなものだった。 すばらしい。 <余談> 冒頭に殉職した兵士が横たわる棺、これを兵士たちは「ハート・ロッカー」と言うらしい。
by dosanko0514
| 2010-03-22 21:42
| 映画は楽しい
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