2005年 07月 16日
3部構成の最後は、感想と小ネタ。 <感想> 過去の5作品で語られてきた数々の伝説(サーガ)、その伝説のすべての謎が明かされるのがこの作品。 「バラバラだったパズルのピースが、すべてぴったりとはまり、すべての関係がつながる、最後のエピソードが語られるのだ」ジョージ・ルーカスはこう語った。 前作、エピソードⅡでジェダイの掟を破り愛で結ばれたアナキンとパドメ。その後の行く末はエピソードⅣ(最初の作品)を観ているから知っている。しかし、そこまでに至る過程をこの作品は、心の揺れ動きまで克明に伝えている。 特に、後半の哀しむべき展開は予想していたとはいえ、息を呑むシーンの連続で、ボクの心を大きく揺さぶった。 いきなり冒頭の戦闘シーンからボクを宇宙空間に飛ばしてくれる。スピード感、リアル感満点の映像が脳裏に流れ込む。ILMの精鋭が作り出すCGは、大画面でしか味わうことのできない浮遊感でボクを包む。のっけからノックアウト状態だ。 救出された(実は始めから仕組まれていたのだが)パルパティーンが純粋なアナキンを巧みに籠絡していく様子は、このシリーズの重要な部分だ。何故ジェダイのアナキンがシスに寝返ったのか? アナキンがパドメを愛するが故に起こる心の乱れを巧みに利用し、ジェダイの根絶やしまで画策するダース・シディアスの冷徹でしたたかさを肌で感じる。 生き残ったヨーダとオビ=ワンがダース・シディアスやアナキンと死闘を演じるのも見逃せない。CGのヨーダがまさに生き物のように立ち回る姿は、さすがに最近のIT技術のなせる業なのだろうが、そんなことは観終わってから考えれば良い。サムライ同士の果し合いそのものを堪能した。 敗れたアナキンが火に包まれもはや生ける屍になったのにもかかわらず、ダース・シディアスに救出されてサイボーグにされ悪の権化「ダース・ベイダー」になるシーンは最大のハイライトだ。わずかに残された善の心は、その後のトリロジーのエッセンスになるのだが。 パドメが産み残した双子の子が離れ離れになり、特にルークが住むタトゥイーンでの2つの太陽のシーンは、どっと涙が出てきた。 SF映画の金字塔になる全作品をリアルタイムで味わうことができたことを幸せに思った。 さて、このシリーズ。単なる宇宙冒険映画ではないことは周知の通り。宇宙を舞台にしているが、善悪のさまざまなキャラクターが数々の逸話を紡ぎながら織り成す長編叙事詩だ。キャラクターひとつひとつが綿密に創造され、メカにしても科学的にも美術的にも優れた芸術品なのだ。そして、このストーリーの重要なベースにあるのは、日本の偉大な映画監督「黒澤明」だ。R2-D2とC-3POは「隠し砦の三悪人」の登場人物をヒントにしているのは有名な話。ジェダイは「時代」から来ているとか、ジェダイは日本刀をライトセーバーに持ち替えて、あくまでサムライ然としている。 登場人物の服装も、中国の清朝やチベットに似ているものが登場する。 東洋的なものが好きなルーカス監督らしい。 シリーズはここで終わり、もう新しいサーガは映画化されないらしいが、スター・ウォーズは、ボクらの心の中に、忘れることのないステキな物語を多彩な映像付きで刻みつけてくれた。 ストーリー(1) ストーリー(2) (ネタは順次アップします) 以前投稿で問いかけていたクイズの回答
【過去の投稿】(コネタ満載) Star Wars : Episode III (思いは深くー6) Star Wars : Episode III (思いは深く-5) Star Wars : Episode III (思いは深く-4) Star Wars : Episode III (思いは深く-3) Star Wars : Episode III (思いは深く-2) Star Wars : Episode III (思いは深く-1)
by dosanko0514
| 2005-07-16 12:04
| 映画は楽しい
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