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2005年 09月 17日
映画鑑賞記「チャーリーとチョコレート工場」
鑑賞日:05.09.16 鑑賞場所:AMCイクスピアリ16
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奇才ティム・バートンが描き出す、ちょっとキモいファンタジーの世界。子供ならずともワクワクする夢のチョコレート工場へ我々を誘(いざな)ってくれる。
チョコレートのように甘い世界が続くかと思えば、家族愛や親子愛に涙っぽくしょっぱかったり、困った子にはしっかり仕置きして辛口だったり、そういえばいろんな味を出すガムもあった。
そして最大のヒーローは?デップじゃなかった。




<ストーリー>
チャーリー・パケット(フレディ・ハイモア)は貧しい家に住む少年。家は30度傾き、失業中の父と、母、それにそれぞれの祖父母(合計年齢381歳)との7人暮らし。
しかし、チャーリーはそんな生活でも幸せだった。年に1回、誕生日にだけもらえる1枚のチョコレートを楽しみにしていた。
そんなチャーリーの住む町にはWONKAという大きなチョコレート工場があった。
ただ、15年間その工場の門は閉じていて、中に入ったり出たりした人はいない。チャーリーは祖父から聞かされた工場の話を聞いていつか中を見たいと思っていた。
そんなある日、町の電信柱に1枚の通知書が貼り付けられていた。
それは、「世界中の子供の中から5人を工場の中に招待して、魔法に満ちた工場の秘密を公開する」ものだ。WONKAチョコレートの包み紙の中に金色の招待チケットが出てきたら、それが招待状だ。これは工場主のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が出したものだった。
世界中で、WONKAチョコレートを買いあさる子供たち、親たち、次々と当選者が決まり最後の1枚に注目が集まる。
チャーリーは、たった1枚のチョコレートに期待をかけるが、やはり運はめぐってこなかった。失望する家族。しかし、偶然、道路で拾ったお金が幸運を運んできた。
なんとそのお金でチャーリーが買ったチョコレートにゴールデン・チケットが入っていたのであった。
このニュースは、家族を大いに喜ばせる、寝たきりのジョーじいさんは踊りだすほど。
翌日、そのジョーじいさんとチャーリーは、他の4組の当選した親子とともに、チョコレート工場の前に立つ。この中の1組に、幸運なプレゼントがされることを知らずに。
いよいよ、工場の門がゆっくりと開き、みんなが進むその先に、おかっぱ頭にシルクハットで青白いウォンカ氏が出迎える。 そうして、工場の中に案内された5組の家族の運命は?

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<感想>
ティム・バートン監督は、昨年観た中で一番だと思った「ビッグ・フィッシュ」以来の作品。独特の感性が観る人に不思議な体験をさせてくれる。
今回はチョコレート工場。ロアルド・ダールの同名小説を映画化したものだが、ちょっとグロテスクさえ感じるがとってもいかしたセットを作るのもバートン監督の真骨頂。
ストーリー的には、それほど驚くものではないが、キャストがとても面白かった。
ジョニー・デップ、2年連続オスカー候補にノミネートするなど、最近の売れっ子ぶりは周知のとおり。今回も個性バシバシでちょっとあぶない魔法使いを演じている。
ひげをそってお化粧したデップ、ちょっと勘弁?(笑)
映画鑑賞記「チャーリーとチョコレート工場」_b0070020_22491050.jpgそのデップとは「ネバーランド」で競演したフレディ・ハイモア、早くも名子役の名をほしいままにし、次のオファーも目白押しらしいが、堂々とした演技は周りの大人の俳優を脇に追いやる。
そのほかに、4人のちょっと憎たらしい子役たち、みんなこの映画がメジャーデビューらしいが、バートン監督の指導の下、一生懸命演技したことが、公式HPに載っている。チョコ好きのドイツ少年は、泳げなかったのを特訓して本物のチョコの川に飛び込んだそうな(驚)
脇役でも、すごい人が。指輪物語のサルマン、そしてSWのドューク卿を演じた御年83歳のクリストファー・リー。彼はウォンカの父で歯科医を演じている。デップとの抱擁シーンには、ジーンとした。
バートン監督作品「ビッグ・フィッシュ」からは3人が出ている。
チャーリーの母を演じたヘレナ・ボナム・カーター、
青いトレーニングスーツを着たスパルタ・ママを演じたミッシ・パイル、
そして、チョコレート工場で機敏に働くウンパ・ルンパを演じたディープ・ロイ。
このウーパ・ルーパじゃなかったウンパ・ルンパがすごい。(笑)
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小さな体(事実ディープ・ロイの身長は132cmだが)でチョコレート工場の全ての作業に従事している。
時には、ラップに合わせて踊ったり、シンクロで泳いだり、ツェッペリン?やビートルズのまねまでする、活躍ぶり。なんでも165人分の動きを撮ったそうな。
これにボクは完全にやられた。映画鑑賞記「チャーリーとチョコレート工場」_b0070020_22503653.jpg
目に焼きついてしまった。 ちょっと「せんだみつお」に似た風貌が忘れられない。
助演男優賞をあげてもよいくらいだ。
それから、映画の中にいくつかパロディーがあったのを覚えているだろうか?
ひとつが有名な「2001年宇宙の旅」、モノリスがチョコに変わってサルの前に登場するくだりはニヤリとした。
そして、同じところで、「転送する際に一部だけになるかも?」というセリフが出たが、あれは前述のミッシ・パイルがターミアンとして出ていた「ギャラクシー・クエスト」での有名なシーンのパロディだと思う。
それにしても、ちょっとグロテスクで小さい子供にあまりお勧めできない映画だと思う反面、実は大人が楽しむ映画なのかもしれない。笑えるシーンもたくさんあるし、観て損はないそ。

WONKAのサイトを発見!

by dosanko0514 | 2005-09-17 22:52 | 映画は楽しい


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