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2005年 11月 23日
映画鑑賞記「親切なクムジャさん」
観賞日: 05.11.22 観賞場所:AMCイクスピアリ16
前作「オールド・ボーイ」に続く、パク・チャヌク監督の復讐3部作の最終章。
今回も、予想がつかない復讐劇にハラハラドキドキ。
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<ストーリー>(なぞると読めます)
20歳の時、小さな子供を誘拐し殺害した罪で13年間の刑務所から出所したイ・クムジャ(イ・ヨンエ)は、ある行動を胸に秘めていた。
刑務所時代、彼女は弱い立場の受刑者を助け「親切なクムジャさん」と呼ばれていた。そして、慈悲深い信者と思われていた。しかし、彼女は13年間、復讐計画を綿密に立てていたのだ。
出所後、被害者の両親を訪れ指を切るクムジャ。贖罪の気持ちが強かったのだ。そして贖罪の終着駅は誘拐の首謀者であるペク先生(チェ・ミンシク)を探し出しすることであった。
クムジャは刑務所時代に世話をした出所者を次々と訪ね復讐への協力を取り付ける。
その復讐とは・・・。
若くして美貌で人を惹きつけるクムジャは18歳で妊娠し、そのことを当時教育実習にクムジャの学校に来ていたペク先生に相談したことが彼女の運命の歯車を狂わしたのだった。
それから2年、愛人関係だったペク先生が身代金目的の誘拐を企て、その犯人の身代わりとなることを、産んだばかりの娘の命を助けるために飲まざるを得なかったクムジャ。
自首した20歳の彼女、その残虐な手口を実際にテレビ出演で公開し、その美貌とともに人々を驚かす。そのとき、彼女を逮捕した刑事は彼女が無実であることに気づいていた。
それから、クムジャは、ペク先生の手を離れオーストリアに養子として渡っていた我が子に巡り合う。その場限りのつもりだったが、本当の母親に会った喜びで一緒に韓国に行きたいとせがむジェニーを連れ帰ることに。
刑務所時代の仲間の助けも借りて、子供向けの英語教室の講師をしていたペク先生をいともたやすく捕らえることができたクムジャ。
13年の怨念を晴らすべく誰もいない古い学校の校舎でペク先生を痛めつける。
しかし、止めの一撃を加えられない。
ペク先生の妻であり、刑務所時代の仲間でもあるイジョンとともにペク先生の部屋を捜索していくうちに新たな犯罪の証拠をつかむ。
誘拐して殺害した子供は一人だけではなかったのだった。
クムジャはその被害者たちを集め、ある提案をするのであった。

<感想>
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前作「オールドボーイ」が初めての韓国映画だったのだが、今回の作品、そのときの多少の戸惑いは消えつつあった。
復讐映画というのは分かっていたが、登場人物がどんな役割を担っているのかが読みにくく、かえってそれが筋書きの先が読めない、面白いストーリーになっていたのかも知れない。
刑務所での辛らつないじめに対する彼女の復讐劇は実に淡々として、寒さをも感じさせる。その延長上にペク先生を追い詰めるストーリーが隠されていたのだろう。
雪が舞う中、真っ白いケーキに顔をうずめるラストシーン、彼女の達成感と絶望感とかが渦巻いているのを表していたのだろうか?
オールド・ボーイで主役を演じたチェ・ミンシクは今回は悪役だ。しかし、常に温和な表情を見せていてかえって不気味さを増幅していた。同じくオールド・ボーイで金髪のボディー・ガードを演じていたキム・ビョンオク、今回は一転、伝道師なのだがやはり怪しさはそのままだった。
主役のイ・ヨンエは、さすがに美しかった。観てはいないが家族がはまる「宮廷女官チャングムの誓い」でも美貌が評判らしいが、いろいろな表情を見せてくれる。
ただ、これを見るとイメージが変わりそうだ。

by dosanko0514 | 2005-11-23 11:26 | 映画は楽しい


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