2007年 11月 25日
鑑賞日:07.11.24 鑑賞場所:シネプレックス幕張 空前の大ヒットを飛ばした前作から2年。 愛すべき三丁目の住人たちが帰ってきた。 忘れかけていた昭和の姿が再び蘇る。 <ストーリー> (シネマカフェより引用) 昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本が高度経済成長時代に足を踏み入れることになるこの年――。黙って去って行ったヒロミ(小雪)を想い続けながら、淳之介(須賀健太)と暮らしていた茶川(吉岡秀隆)のもとに、川渕(小日向文世)が再び淳之介を連れ戻しにやって来る。人並みの暮らしをさせることを条件に淳之介を預かった茶川は、安定した生活をするため、そしてヒロミに一人前の自分を見せるために、一度は諦めていた“芥川賞受賞”の夢に向かって再び純文学の執筆を始める。一方、鈴木オートでは、六子(堀北真希)も一人前に仕事をこなせるようになり、順調に取引先が拡大。則文(堤真一)の家業も安定し始める。そんなある日、則文の親戚が事業に失敗し、その娘の美加をしばらく預かることに。お嬢様育ちの美加は、お手伝いさんのいない生活に少々戸惑い気味…。 さらに宅間先生(三浦友和)やタバコ屋のキン(もたいまさこ)ほか、おなじみの人々はもちろん、六子の幼なじみの中山武雄なども加わり、夕日町三丁目では、以前にも増してにぎやかで、人情味溢れるやりとりが繰り広げられているようで……。 <感想> 日本アカデミー賞12部門を制覇した前作から2年。 続編を作るのって、ある意味簡単に思われがちだが、逆に難しいそうだ。 本作は、前作から4ヶ月経ったところから始まる。建設途上だった東京タワーも完成し、高度成長社会が到来して、人々の暮らし方も変化してきた時期だった。 三丁目の住人、鈴木オートと茶川商店の2家族が中心に描かれていたが、前作と同じ顔ぶれ。子役たちが大きくなりすぎて、せりふと体つきに違和感を覚えたのは残念。 それ以外は、みんな、役になりきってはつらつと演じているのが肌で感じた。 薬師丸ひろ子の母役は、相変わらず温かさを感じるし、吉岡秀隆扮する茶川竜之介のなんとも頼りない姿も板についている。 今回は、茶川宅に住みついている淳之介と、茶川の元から去ったヒロミの行方が大きなストーリーの流れとしてあった。 が、ラストは、見事というかハッピーエンドにまとめてしまって、これで完結したかったんだな、という監督の意図が見え隠れした。 この映画ももう一つの楽しみは、昭和30年代の東京の街をVFXで再現するところ。 日本橋は、今は高速道路の真下にあって全然目立たないが、高速道路のない、青空の下の日本橋が再現されていた。 路面電車も走る日本橋って、とても重厚な印象があった。 それと、羽田空港。当時はまだプロペラ機が主流で、タラップで乗り降りする映像と、今や懐かしいパンナム機がタクシングしている姿が懐かしい。 こうして、映像を通じてボクの生まれた時代にタイムスリップしてくれた時間が実に楽しく感じられた。 <余談> 冒頭のゴジラが東京タワーを壊すシーン、監督からのプレゼント? それとも遊び?(笑)
by dosanko0514
| 2007-11-25 20:23
| 映画は楽しい
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