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2008年 02月 23日
これが海を守る自衛隊の体質なのか?
事故から4日が経ったが、清徳丸の乗組員だった親子はまだ見つかっていない。
衝突したのが、まだ真っ暗な夜だったこともあるのだが、ぶつけたイージス艦「あたご」乗組員がどんな救助活動をしたのか、全く情報が出てこない。

過去の海難事故の場合、事故の状況などは海上保安庁による当事者への事情聴取や船に残されている記録をもとに、つぶさに報道されてきたのが普通であった。

しかし、今までの報道を見聞きしている限りでは、イージス艦「あたご」の士官や見張り員、レーダー監視員などの肉声は全く出てこない。
記者会見があったとしても、防衛大臣と海上幕僚幹部くらい。
今頃、事故の際、艦橋に居合わせた隊員たちは、どこで何をしているのだろうか?

事件が起きてから時間が経つと、その間に、いろいろな圧力がかかるもの・・・。
潜水艦「なだしお」の時も、当時の艦長の重大な過失を認めるまでには、相当な時間がかかった。
あってはならないことだが、誰かを守るためのシナリオ作りと口裏合わせをしているわけではないだろうな?

国民を守る以上に、身内を守る・・・、こんな神経細胞が自衛隊の内部組織に巣食っているとしたら、とても信用できない。 
「ハワイでの迎撃ミサイル実験成功で浮かれていた」と言われているが、そうだとしても、自分たちの置かれている立場、任務、責務をわきまえていれば、こんな事故は起こさない。

2/27追記:
海上保安庁側から了解を得ずに衝突直前の当直士官だった航海長から事情を聴いていたことを初めて認め「適切でなかった」と述べた。吉川栄治海上幕僚長は26日の記者会見で「事前に了解を取った」と説明したが、海保側は「事後連絡だった」と食い違っており、防衛省側の虚偽説明が明らかになった。(共同通信記事より)
報道の通り、事情聴取と言っておいて、責任逃れのための口裏合わせが行われた疑いが出てきたな。

2/29追記:
(毎日jpより) 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳(せいとく)丸」の衝突事故で、石破茂防衛相らが海上保安庁から事前了解を得ずに航海長の聴取をしていた問題で、石破氏は28日の参院外交防衛委員会で、大臣室での再聴取は自身の意向だったことを明らかにした。石破氏は「乗員に接触していない」としていた前言を撤回し、「話を聞いていたと言うべきだった」と述べた。捜査権のある海保の頭越しに行った聴取を自ら行っていたことで、石破氏の責任追及はさらに強まることも予想される。
言っていることと、やっていることが違うじゃないか!
ハードは整備されても、こんな上層部の支離滅裂振りを見ていると日本の防衛は、「はりぼて」状態。 有事になったら逃げ出すしかないのか?

by dosanko0514 | 2008-02-23 10:01 | ちょっと気になる


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