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2008年 06月 29日
映画鑑賞記「ザ・マジックアワー」
鑑賞日:08.06.27 鑑賞場所:シネマ・イクスピアリ

誰の人生にも、輝く瞬間“マジックアワー”がある。
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<ストーリー> (公式HPより引用)
 街を牛耳るボス・天塩(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)。命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れてくると誓うが、期日が迫ってもデラは見つからない。窮地に陥った備後がとった苦肉の策は、映画監督のフリをして無名の俳優村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立て上げることだった。
映画鑑賞記「ザ・マジックアワー」_b0070020_956532.jpgこうして、三流役者の村田は、まるで映画のセットのような不思議な港町、守加護へとやって来る。映画の撮影だと思い込んでいる彼にとって、その街で起こることはすべて映画の中の出来事。ゴム製の拳銃片手に、本物のギャングたちと渡り合うことになる村田。誤解が誤解を呼び、やがて事態は誰もが予想しなかった方向へ……。

<感想>
 前作「THE有頂天ホテル」から2年、三谷監督が手がける次なる映画は、往年の映画へのオマージュだった。
公開前からテレビで盛んにセットつくりにこだわっていた話を聞かされていたので、みなとホテル前にギャングが乗ったクルマが着くシーンで、なるほど、と思った。
ストーリー仕立ては、いかにも舞台の脚本・演出を数多く手がけている三谷監督らしく、シーンのいたるところに笑いのエッセンスをちりばめている。ただ、映画らしい映像の妙味が足りない気がした。
キャストは、相変わらず超豪華。惜しげもなく、チョイ役に主役級を配するところは三谷監督の人徳なのかな? 先日亡くなった市川昆監督が楽しそうに演じていたのが印象的だった。
配役は誰もが力量を感じさせる演技なのだが、全てを出し切れていない・・・リラックスしすぎかな?
でも、深津絵里の歌声は貴重だった。
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この映画、公式HPでは、三谷監督が今までで一番苦しんだと書いているが、ボクから観れば三谷監督が一番楽しんでいる印象だった。 往年の名作に頼りすぎ?

<余談>
マジックアワーというのは、映画人の中で、日の入りから闇になるまでの美しいバックのことを言っているそうな。人生でも必ずマジックアワーがやってくる・・・ということらしい。

by dosanko0514 | 2008-06-29 09:56 | 映画は楽しい


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