2008年 08月 15日
映画鑑賞記「スカイ・クロラ」
鑑賞日:08.08.14 鑑賞場所:シネマ・イクスピアリ

もう一度、生まれてきたいと思う?
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<ストーリー> (公式HPより引用)
 カンナミ・ユーイチは、戦争請負会社ロストック社に所属する戦闘機のパイロット。前線基地「兎離洲(ウリス)」に配属されてきた彼には、それ以前の記憶がない。彼にわかっているのは、自分が《キルドレ》であることと、戦闘機の操縦の仕方だけ。空で戦うこと??それがユーイチのすべてだった。
 基地の女性司令官クサナギ・スイトも、かつてはエースパイロットとして空で戦ったキルドレのひとり。スイトについては、「ユーイチの前任者を殺した」「キルドレなのに子供を産んだ」……と、さまざまな噂が飛び交っている。そんなスイトに惹かれていくユーイチ。初めて会ったはずなのに、まるで彼を待ち続けていたかのような視線を注ぐスイト。二人の距離が縮まるのに、多くの言葉も、多くの時間も必要なかった。スイトは、思いもかけない言葉を口にする??「殺してくれる? さもないと、私たち、永遠にこのままだよ」
 一方、基地を取り巻く戦況は日ごとに激しさを増していった。彼らの前に立ちはだかるのは、ティーチャーと呼ばれるラウテルン社のパイロット。仲間たちが次々に撃ち墜とされ、基地に新たなパイロットが増員されてきたとき、ユーイチは新任パイロットが新聞を几帳面に折りたたむのに気づく。それは、ティーチャーに撃墜されて戦死した同僚、ユダガワの癖そのものだった。
 このことは、いったい何を意味するのか???
 蘇ってゆくユーイチの記憶。キルドレが背負った運命の真実。「殺してくれる?」と言ったスイトの言葉の意味。すべてが解き明かされたとき、ユーイチは自分達に課せられた運命に立ち向かう決意をするのだった。
「ティーチャーを撃墜する」

<感想>
 押井監督の作品を劇場で観るのはこれが初めて。
アニメーションとは思えない緻密な描写が多くのファン(世界中の映画監督からも尊敬を集めている)を掴んで離さないという。
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果たして・・・。
冒頭から、質感がリアルすぎる戦闘機による空中戦で度肝を抜かれた。
空を飛翔する「散香マークB」(太平洋末期に試作された局地戦闘機「震電」に良く似ている)が実に美しい。

b0070020_15232469.jpg当初、飛行機の精密さと対照的に違和感のあった登場人物の存在感の薄い描き方は、次第に明らかになるキルドレと呼ばれる「大人にならない子供」の運命を知るにつれて、虚しさを表現するものとして理解できた。

背景にあるもの─平和を維持する目的で、ショーとしての戦争を繰り広げることのために、決して死ぬことのないキルドレたちを次々と戦場に送り込む大人たち─の重さをアニメーションで表現しようとした押井監督の思いの強さを感じた。
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by dosanko0514 | 2008-08-15 15:34 | 映画は楽しい | Comments(2)
Commented by liquidfish at 2008-08-15 16:17 x
はじめまして、通りすがりの『スカイ・クロラ』ファンです。
(原作も、とても緻密で透明感があって、美しいです。)
昨日私も映画観てきました!空中戦、本当に綺麗でしたね。
雨の中を飛行機が飛んでいるシーンなど、食い入るように見てました。

戦闘機の名前は「散香」ですよー。
「The Sky Crowlers」 とは、空を這い回る者たち、の意味です。

色々映画のレビューを書かれているんですね。
気になっていたものも多く、興味深く拝見させていただきました。
Commented by dosanko0514 at 2008-08-15 20:00
liquidfish(ミナミノウヲ座)さん、コメントありがとうございます。

>空中戦、本当に綺麗でしたね。
そうでした。 アニメーションとは思えない緻密な映像でした。

>戦闘機の名前は「散香」ですよー。
ご指摘ありがとうごうざいます。 (訂正しました)
ジェット機じゃなくプロペラ機だというところも、空中戦のリアル感を引き立たせる一因かも知れません。


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