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2005年 03月 02日
お役所のITシステムはおいしいらしい
去年は2億4000万円も使ったシステム運用業務委託費が今年から入札にしたらたったの730万円になったらしい。うそみたいな本当の話。それもあの会計検査院でだ。
読売新聞の記事「会計検査院システム委託費、入札したら30分の1に
これには、相当おいしい話があったらしい。




ボクもIT技術者の端くれだから分かるが、ITの運用(プログラムを走らしたり、システムが正常に動くように監視したり保守したりすること)業務はほとんどが人件費なんだね。
それで、例えば1年間運用業務を3人専属で携わる契約をしようとする。
3人の技術レベルは中くらいとして、年収は700万円としよう。 おおよそかかる年間コストは
3人×700万円×1,5 = 3150万円だ。 この1,5倍というのは、給与以外に社会保険とかの間接経費と思えば良い。 (各社の経費計算はさまざまだが・・・)
記事にあるNTTデータは、ほとんど業務をしていない社員を3人常駐させてしめて2億4000万円をもらっていたから、「濡れ手に粟」状態だったわけだ。
このNTTデータという会社、システムインテグレータ(SI)企業としては、コンピュータを製造していないのにもかかわらず、メーカーを凌ぐ受注高を持っている。これは、昔の電電公社時代から培っていた官公庁のIT事業をそのまま受け継いできた遺産があるからなのだ。
ただ、最近になって、社会保険庁の巨額の運用費も槍玉に上がって、見直しを迫られているようだ。そして、官公庁もITシステムの開発/運用に対して随時契約から競争入札に切り替わり、受注でも苦戦していらしい。
理系大学生に人気企業らしいのだが、ハードもソフトもほとんど作っていないIT会社って魅力あるの?

by dosanko0514 | 2005-03-02 21:22 | ちょっと気になる


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