2008年 10月 11日
鑑賞日:08.10.10 鑑賞場所:シネマ・イクスピアリ キレイになって逝ってらっしゃい 追記:この映画で、大悟の父親役として登場していた峰岸徹さんがお亡くなりになりました。 ご冥福をお祈りします。 <ストーリー> (cinemacafeより引用) リストラされたチェロ奏者・大悟(本木雅弘)は、故郷に戻り、求人広告を手にNKエージェントを訪れる。しかし、そこの社長・佐々木(山崎努)から思いもよらない業務内容を告げられる。それは、遺体を棺に納める“納棺師(のうかんし)”の仕事。妻の美香(広末涼子)には冠婚葬祭関係=結婚式場の仕事と偽り、見習いとして働き出す大悟。だがそこには、様々な境遇のお別れが待っていた…。新人納棺師の日々と、葬儀に集まる多彩な人々を描く、ユーモアあふれる感動作。 <感想> 人が死ぬと、おそらくこの人にお世話になるのであろう、納棺師。 でも、納棺師がこれほどに清く美しい仕事だとは知らなかった。 相手は、死体だ。当然生気は失せている。 その旅立ちをお世話する訳だが、人の死は千差万別。 主人公の最初のお客様が死後2週間たった老婆。 死臭が漂い、一部腐乱したであろう死体は、誰でも正視出来ないであろう。 さすがに、主人公も体に染み付いた臭いや目に焼きついた光景にしばらく気持ちが悪くなっていたくらいだった。 それでも、家族の見守る中、死に装束を手際よく着せて、死に化粧を施して、旅立ちの準備を整えていくうちに、悲しみに打ちひしがれている家族は、美しい別れという現実に遭遇する。 人の死をテーマにした映画は数多いが、納棺という職業から見た「死」とは、ちょっと違って見えてきた。 この手の映画は、とても悲しく重くなりそうだが、ちょっとユーモラスなエピソードも添えて、それでいて、いろいろな愛情が見え隠れして、見終わった後はとてもさわやかに思えた。 主役の本木雅弘は、この映画の企画を持ち込んだだけあって、納棺師の演技はさすがだ。おまけにチェロの演奏(当然吹き替えだけれど)もうまかった。一方の広末涼子は、久しぶりにスクリーンで見たけれど、セリフは少ないけれど存在感を感じさせる若い妻を演じていたな。 2人の年齢差15歳を感じさせない、モックンの若さがうらやましい(笑) <余談> この映画の脚本は、放送作家やFMラジオのナビゲータとして活躍している小山薫堂さん。 とても初めてとは思えないほど、中身の濃いストーリーを作ったなと感心した。
by dosanko0514
| 2008-10-11 21:17
| 映画は楽しい
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